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灘のけんか祭り<2>

この規模を見てほしい!!

ちょうど画面中央に神輿が見える

画面の左上は海が見える

会場で地元の人が甲子園球場満員の2倍どころか3倍の動員数だ

といったのも肯けるほどの規模が誰にもわかるだろう

桟敷席が両側ともに小山のテッペンまで伸びている

便宜的につぎつぎと継ぎ足されたので細くて曲がりくねった

人がやっとこさ擦れ違える小道を通り壁をよじ登り席に着く

実際にマイ梯子持参でないと席に着けない

1席が5万円・・・地元の人々が代々受け継がれた場所を毎年確保している

ので余所者が金を払えば予約できる代物じゃない

壁をよじ登ると毎年顔を合わせるご近所さんたちに挨拶しながら

マイ桟敷につく

この小道にカメラを持った連中が居座るので

あちこちからヤジが飛ぶ

ワシらは銭払っとんじゃ、邪魔や出てけ! 最近は誰でも携帯電話を持っている

それで警察にガンガン苦情が入って警備に出動している巡査が実際に

カメラの一般客の追い出しを始めた

執拗に、執拗に、完璧に追い出しをかけた

僕は調子よく、どこでも、すぐに友達になるので

桟敷席の人たちの仲間に入れてもらい奇跡的に難を逃れ

また巡査とも友達になったので尋ねた・・・なんで、ここの連中は こんなにケチなんや?? 昨年まではこれほど厳しくなかった もうストレスが爆発しかけてる気がする・・・という 昔は代々受け継がれた桟敷席確保の習慣も和気あいあいと和んでいたが

数年前から負担に苦情を言う人々が増えてきたという

ワシら地元民の寄付で祭りが成立してるようなもん

そんなことも知らん他所者が気楽に嬉しそうに押しかけて只見して帰る

ケシカラン!!

今の時代、世界のあちこちどころか、人々の生活の中に

制度疲労して難儀に陥ってる習慣や仕組みが多すぎる

この巡査も地元の恥になるからと最初は喋らなかった

人々の生活に根付いた習慣や仕組みを変えるというのは過度な難問だ

現実の問題、人々の心の中の誉れの問題、今辛抱すれば・・・という

先の見えない問題

今の日本の政治、保守派が改革を叫び、改革派が保守を叫ぶ時代

ご破算でリセットして白紙から合理的に組み立てられるなら

誰も離婚もしないかも知れない


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